発症すれば直ちに「死」?劇症肝炎の概要と予防について

発症すれば直ちに「死」?劇症肝炎の概要と予防について

人間の命を奪う病気は様々です。徐々に体を蝕み、少しずつ命を削る病気もあれば、突如発症し直ちに命を奪う病気もあります。

 

その中における「劇症肝炎」という病気は後者に位置されており、あなたの命や大切な人の命をあっと言う間に奪ってしまう恐ろしいものなのです。

 

今回は、そんな恐ろしい劇症肝炎について、概要と予防についてお伝えします。

 

劇症肝炎とは?

 

劇症肝炎とは、肝炎における急性型に位置されています。その中でも重篤な症状を示し、意識障害を経て死に至る事もある非常に危険な疾患です。

 

肝臓は体外から摂取した毒物を解毒する機能を持ちます。

 

しかし、肝炎により肝細胞が大量破壊される事によりその解毒機能を失い、体内に毒物が蓄積し劇症肝炎となって現れるのです。

 

主に、B型肝炎における急性型の患者が発症します。その他の肝炎でも劇症となる事はあるのですが、その多くはB型からである事が多いようです。

 

ただし、「劇症肝炎」と診断される方は年間400人程度と、B型肝炎の患者数と比較して割合は非常に少ないです。

 

ですが、急性型から劇症型となる確率は1%程度であるものの、その致死率(後述します)を考えれば決して軽く見るべき確率ではありません。

 

原因と症状

 

前述のとおり、B型肝炎の急性型から発症します。

 

ただし、A型、B型、C型、D型、E型いずれの肝炎からも発症する恐れはあり、B型ではなくても注意は必要です。なお、肝炎からではない原因不明のものも存在します。

 

症状は、初期に関しては通常の急性肝炎と大差がありません。倦怠感、嘔気、嘔吐、風邪のような症状を経て、意識障害に意向します。

 

症状が現れる日数等により、同じ劇症でも型が区別されており、10日以内で意識障害が現れた場合は「急性型」、11日以降に意識障害が現れた場合は「亜急性型」とされています。

 

亜急性型は極めて予後が悪く、生存率はたったの10%程度とされています。逆に急性型の場合、罹患者の半分は救命されており、急性か亜急性かでその後が大きく左右されます。

 

治療や予防

 

治療に関しては残念ながら現在も確立されておらず、対症療法がメインとなります。亜急性型の生存率が、その非情な現実を物語っていると言えるでしょう。

 

予防に関しては、やはりB型肝炎等の予防接種で肝炎そのものを予防するに限ります。

 

肝炎に罹患してしまった時点で、劇症肝炎に意向する可能性が現れてしまいますので、その根底を無くしてしまう事が求められるのです。

 

さらに、肝炎患者に対しアセトアミノフェンを含む薬品を投与する事で、劇症肝炎を引き起こす事が確認されています。

 

よって、自らの服薬に十分注意するのは勿論の事、掛かり付けの医師と投薬に関する相談をしっかりと行いましょう。

 

まとめ

 

肝炎患者である事が前提且つ1%の発症率という、まず周囲でもお目に掛かる事のない疾患です。ですが、一度発症すれば全てを失う・・・

 

治療法が確立されてなくても、劇症型について医師と相談する事は、きっと未来のあなたの救命に役立つ筈です。


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