真夏日なのに寒い?クーラー(冷房)病に注意!
日射降り注ぐ真夏日、クーラーの効いた部屋で文明のありがたみを噛みしめるのも良い事です。
しかしここで突然の寒気・・・もしかして風邪?いえ、それはクーラー(冷房)病かもしれません。そうなるともう、文明を噛みしめている場合ではありません。
今回はそんなクーラー病を知り、適切なエアコンの使用を心掛け、予防に役立てましょう。
クーラー病の原因
まず、クーラー病という疾患は医学的には存在しません。
あくまで、エアコンの使用により本来ありえない「涼しい真夏日」を日常的に過ごす事で現れる、自律神経失調症の一種です。
クーラー病になる原理は簡単です。
要は、暑い場所から涼しい場所、又は寒い場所へ移動した際、体がその環境変化に対応出来ない為に起こるのです。
ヒトの体は±5℃の温度に対応出来ないと言われています。それがエアコンの使用により、30℃越えの屋外から20℃程度の屋内に入る・・・異常が現れるのは当然です。
それが数日程度であれば体は頑張って調整しようとするのですが、何週間と続くとその調整に限界が生じ、やがて体は現在の気温による「体の正しい反応」を示せなくなります。
各症状について
代表的なクーラー病の症状は「寒気」です。その他、風邪に似た症状も現れますが、寒気に関しては多くの方が呈するものとなります。
個人差はありますが、時に歩行すら難しくなる程の寒気を訴える事もあり、突然の体の異変にパニックを起こす方も少なくはありません。
その他、めまいや頭痛も症状として現れます。クーラー病は自律神経失調症の一種と前述しましたが、それに似たような症状も多く現れるのです。
それでもエアコンを従来通り使い続けていた場合、概ね呈する症状が増加します。
最初が寒気であれば、そこからめまいや頭痛、風邪に似た症状など、あらゆる異変を感じ取る事が出来るでしょう。
改善方法
クーラー病は「クーラー病としての治療」は存在せず、自律神経失調症の一種でありその方針で治療が進められる事になります。
服薬が主となりますが、自律神経失調症と診断されるまでには至らない場合、経過観察の処置を取られる為自力で「クーラー病の改善」を行わなければならない可能性があります。
そうなるとどうすれば良いのか途方に暮れるかもしれませんが、実はその改善方法は意外と簡単なのです。
単に「エアコンを使用しない」だけでほぼ改善に至ります。要するに、「一時的に気温に対応出来ない」のがクーラー病であり、その環境から離れるだけで良いのです。
その他、ゆっくりと入浴したり常温で睡眠を取るのも有効です。とにかく「エアコンから離れる事」が重要になります。
まとめ
エアコンは文明の利器であり、それに肖らない方は非常に少ないと言えます。
それだけ人間に浸透した文明のひとつであり、同時にそれを起因とした病に冒される方もそれだけ多くなると言う事になります。
結局「何事もほどほどに」であり、この病気程この言葉が適切な病気はないのです。
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