即死もありえる!?静脈血栓塞栓症の危険性について知る

即死もありえる!?静脈血栓塞栓症の危険性について知る

「急に」胸が苦しい!胸が痛い!手足が痺れる!発語が出来ない!・・・大変です、それはまさしく静脈血栓塞栓症そのものです。

 

あなたには一刻の猶予も残されていません。直ちに近くの人に助けを求め、あなたは安静にして救急車を待つようにして下さい。

 

今回は、そんな1秒2秒を争う静脈血栓塞栓症について、その概要をお伝えします。

 

静脈血栓塞栓症とは?

 

実のところ、「静脈血栓塞栓症」という病名を聞いてピンと来る方は少ないと思います。

 

ですが、「エコノミークラス症候群」と言えばどうでしょう?そうです、静脈血栓塞栓症とはエコノミークラス症候群なのです。

 

この病気は、血液中で現れた血栓(血の塊)が脳血管や肺血管等に突如詰まってしまう病気です。

 

脳や肺には小さな血管が張り巡らされており、血栓が血液中に出来てしまった場合に非常に詰まりやすい箇所なのです。

 

別名であるエコノミークラス症候群という名の由来は、飛行機内のエコノミークラス席で長時間のフライトをした際、座席の狭さから動作が出来ない為に血液の凝固が進んでしまい、結果血栓が形成されて静脈血栓塞栓症を引き起こすところから来ているのです。

 

地震等で避難生活を余儀なくされた際も同じです。動かない、動けないという環境は、やはり血液凝固を促してしまうのです。

 

なお、静脈血栓塞栓症には血栓が詰まった箇所で「脳梗塞」「心筋梗塞」「肺塞栓症」と区別され、症状は各疾患のものを呈します。

 

⇒ 生活習慣は「足」にも影響を!閉塞性動脈硬化症の概要と治療法について

 

原因や症状

 

前項でも述べましたが、血の塊である血栓が血管を詰まらせ、詰まりが起きた箇所以降の血流を止めてしまった際に静脈血栓塞栓症は発症します。

 

脳梗塞を起こした場合は発語が出来ない、手足の痺れ、心筋梗塞の場合は胸の痛み、息苦しさ、肺塞栓症の場合は息苦しさ、チアノーゼを呈します。

 

特に肺塞栓症は警戒すべき病状で、血栓のサイズによっては即死となるケースもあり、静脈血栓塞栓症の各症状の中では格段に高い致死率となっています。

 

運よく命を拾っても予後は良くなく、肺組織の2割程は死滅に至るようです。特に、別の肺疾患を抱えていたり、ペースメーカーを装着されている方に発症が多いようです。

 

治療や予防法について

 

症状が軽度な場合(会話がしづらい、手足の痺れ)は、即CTやMRIによる撮影を行い、疾患を確定した後に各症状に沿った治療が進められます。

 

血栓溶解剤等を使用し、主に血液中の血栓に対する処置が主なものとなります。多くは血栓が消失したまもなく、症状が改善していく事が多いようです。

 

ただ、血栓の大きさによって溶解剤では対応しきれない場合もあるので、その際は外科的に取り除く事もあります。

 

予防法については、日常生活を正す等の基本的なものとなります。飛行機搭乗前に、血栓を出来にくくする薬を飲む場合もあります。

 

なお、糖尿病患者や高脂血症の方は特に血栓が出来やすく、飛行機搭乗前に必ず医師に相談するべきでしょう。

 

まとめ

 

海外旅行者急増の昨今、地震大国である我が国日本・・・静脈血栓塞栓症が他人事だと思っていたら大間違いです。

 

全く予測しない状況で、しかも突如訪れる致命的な疾患である事を理解し、少しでもこの疾患から自分を遠ざける努力をしましょう。


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