脳梗塞の前触れ!?一過性脳虚血発作の原因と症状等について

脳梗塞の前触れ!?一過性脳虚血発作の原因と症状等について

一過性脳虚血発作をご存じですか?

 

「突然の」症状を現す疾患は数多くありますが、その中でも一過性脳虚血発作は一度発症すれば、その他の疾患より将来のリスクが飛躍的に高くなってしまうものです。

 

そのリスクを最小限に抑える為に、今回は一過性脳虚血発作についてその原因と症状等をお伝えします。

 

一過性脳虚血発作とは?

 

一過性脳虚血発作とは、脳への血流が何かしらの原因で悪くなり、一過性の症状が現れる疾患です。

 

発作の多くは5分程度で消失し、どれだけ遅くても24時間以内には消失します。

 

原因は、主に「血栓(血の塊)」が脳血管に詰まる事により引き起こされます。一過性である理由は、血栓の多くが詰まったと同時に少しずつ血流により溶解され、血栓が消失した後にまもなく血流が元に戻るからです。

 

一過性脳虚血発作「単体」であれば、あくまで「一過性」であるのでそこまで不安視する必要はありません。

 

問題は、一過性脳虚血発作という疾患が「脳梗塞」に移行してしまうという現実なのです。

 

一過性脳虚血発作を発症した場合、90日以内に脳梗塞へ移行する確率は何と20%程度に上ると言われています。

 

しかもその半数は48時間以内に移行しており、如何にこの疾患が「前触れ」であるかという事がご理解いただけたと思います。

 

なお、糖尿病患者や高血圧の方に罹患者が多く、実際これらの疾患は一過性脳虚血発作発症のリスクとなっています。

 

症状について

 

一過性脳虚血発作としての症状は、立ちくらみ、めまい、手足の痺れ、異常感覚、言語障害、視力異常、言葉が理解出来ない、下肢脱力やそれに伴う転倒などが挙げられます。

 

前述の通り発作の時間は短く、事が過ぎれば何事も無かったかのように振る舞う事が出来るでしょう。

 

ただし、脳梗塞に移行した場合は脳梗塞の症状を示し、速やかな治療が必要となります。

 

⇒ 脳梗塞の原因と症状、また、その治療法と予防法を解説

 

さらに「血栓」が主な理由であるだけに、脳梗塞に限らず心筋梗塞や肺塞栓症を発症する可能性もあり、一過性脳虚血発作が現れた場合はあらゆる可能性を考え精査をしなければなりません。

 

治療や予防について

 

一過性脳虚血発作の治療は、その多くが「診察を受ける頃には症状が治まっている」ケースが大半なので、脳血管撮影等の検査をした後に一過性脳虚血発作の「再発防止」の処置が取られます。

 

主な再発防止は、抗血小板薬の投与となります。どのようにして血栓を作らせないかを主眼に置いた治療となり、それはおおむね薬物によるものが大きいと言えます。

 

ただし血管狭窄が7割以上の場合は、頸動脈内膜剥離術という外科的処置が取られます。

 

予防に関しては、体内で血栓が生成されないよう、運動をしたり生活習慣を改善する方法が普通です。血栓さえ出来なければ、脳梗塞等の疾患は物理的には起こり得ません。

 

まとめ

 

一過性脳虚血発作では死に至る事はありません。ですが近い将来、高確率で脳梗塞が訪れます。

 

これは逆にチャンスと言えませんか?一過性脳虚血発作で終われば、あなたは脳梗塞に至らずに済むのです。この疾患は「脳梗塞になるよ」というサインです。

 

罹患した事を嘆かず、逆に利用してやりましょう。


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