脳腫瘍で最も多い「髄膜腫」の概要と治療法について

脳腫瘍で最も多い「髄膜腫」の概要と治療法について

脳腫瘍という疾患は、誰もが恐怖しおののくものです。

 

絶対に罹患したくないと思うのは共通の考えであると言えるでしょう。

 

しかしそれは確率の問題であり、いくら避けたいと思ってもあなたに訪れる可能性は0ではないのです。

 

今回はそんな脳腫瘍の内、最も罹患者の多い「髄膜腫」についてお伝えします。

 

髄膜腫とは?

 

髄膜腫とは別名「メニオンジーナ」とも呼ばれ、脳腫瘍と呼ばれる疾患の内、最も罹患率の高い一般的とも言える脳腫瘍です。

 

全ての脳腫瘍患者の30%近い割合となっており、1年で20名以上の新規患者が現れるようです。

 

成人の2、3%という高確率で患う可能性があり、これだけを聞くと非常に怖いものに思えますが、良性の腫瘍であり転移もなく、急激に病態が拡大するような事もない為それほど怯える必要はありません。

 

それでも「脳腫瘍なのだから」と不安に思うでしょうが、髄膜腫は脳そのものではなく硬膜(脳を包む膜の最も外側にあるもの)に発現するものなので、外科的処置により摘出を図る際に脳を傷付けるような事はありません。

 

なお罹患者の割合は、女性が男性の倍程度という女性に偏った疾患です。

 

原因や症状

 

女性の罹患者が多く、女性ホルモンが関係しているのではと言われていますが、実のところ未だ解明に至っておらず「原因不明」となっています。

 

症状については、髄膜腫が大きくなり脳などを圧迫した際に現れます。

 

ただし脳という器官である以上、一概にこれと言った症状がある訳ではありません。(脳の圧迫箇所により症状が大きく変わる為)

 

比較的割合として多いもので、頭痛、嘔吐、嘔気となるでしょう。

 

圧迫する部位によっては、物忘れ、四肢の麻痺やしびれ、歩行障害、視力障害、視野狭窄、顔面麻痺やしびれなど、多様に渡ります。

 

通常髄膜腫は良性なのですが、急速に病態を拡大させるケースがあり、その場合は「悪性髄膜腫」と診断され転移をする事もあります。

 

治療法について

 

当然、髄膜腫の摘出が主な治療となります。

 

いくら良性で一般的な良性腫瘍だからと言っても、脳腫瘍である以上開頭が必要となるので非常にデリケートな手術となります。

 

ただ髄膜腫の場合、病態を摘出してしまえばそこで治療は終了するので、ある意味簡単とも考えられるでしょう。

 

治療が終われば後は経過観察です。

 

病態を全摘出したと思っていても、僅かに細胞が残りそれが再度拡大する事も考えられます。

 

その為、定期的な通院が欠かせず念入りに精査をする事となるでしょう。

 

なお、手術内容により再発率は大きく変わります。

 

腫瘍を全摘出した上に周囲の異常骨を取り除いた場合は1割、病態の摘出のみであれば4割とかなり差があります。

 

自分が今、どの内容の手術が必要であるかは医師としっかりとインフォームドコンセントを行い、適切な処置をしてもらえるよう話し合いましょう。

 

まとめ

 

脳腫瘍と診断され挫けそうになっても、悪性ではない髄膜腫と診断された場合は「不幸中の幸い」と判断すべきです。

 

何故なら、上手く良性且つ問題の少ない髄膜腫という「30%」という数字を当てる事が出来たからです。


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