ピック病ってどんな病気なの?

ピック病ってどんな病気なの?

世間での認知症の知名度は極めて高いものだと言えますが、実は認知症というものが「認知症という病気」を発症するのではなく、認知症を発症する原因となる疾患を経由する必要があるのをご存知ですか?

 

脳梗塞や脳出血を起因としたもの、アルツハイマー病を起因としたもの、パーキンソン病を起因としたもの・・・このように、認知症となるには原因となる疾患が存在するのです。

 

その中のひとつ、「ピック病」という疾患をご存知ですか?多くの方は聞いたこともない名称だと思います。

 

しかし若年型であり、働き盛りの方には人事ではありません。今回はこの珍しい疾患、「ピック病」にスポットライトを浴びせていきたいと思います。

 

具体的な症状について

 

よくある認知症の症状としては、記憶力や理解力の低下、自覚症状の無さが挙げられると思います。しかしピック病にはこれらに加え「人格障害」まで現れます。

 

自制心が欠如し、性格が粗暴になった末に反社会行動を起こす、注意力の欠如や散漫、物事を考える事が面倒になる、異常な食欲・・・

 

失礼な言い方をすると、「人を舐めてかかる態度」が極めて顕著に現れるのです。

 

ピック病による認知症を患った場合、最終的には衰弱死するとの事です。

 

もっともこのピック病、症状や検査所見以外は何も分かっておらず、いわゆる原因不明の不治の病なのです。当然、治療方法もありません。

 

他の認知症を発症する疾患との違い

 

認知症には、脳梗塞や脳出血、アルツハイマー、パーキンソン等の起因とする病気が数多くありますが、ピック病とこれらには大きな違いがあるのです。

 

まず最大の違いは、「予後が悪い」事です。上でも説明してありますが、パーキンソン病の予後は短くて6年程度と言われています。

 

しかし、ピック病の場合は短くて2年程度(長くても8年以内)であり、その予後の悪さは他認知症と比べて圧倒的なのです。

 

それともう一つ、「若年性」である事です。基本認知症は60歳代が主であり、若年性アルツハイマーであっても平均発症年齢は50歳代前半であるのに、ピック病の平均発症年齢は40歳代後半なのです。

 

⇒ 若年性アルツハイマーの原因や具体的な症状

 

知名度の低さが難点

 

このピック病・・・何が一番の問題なのかと言うと、その症状でも予後の悪さでも、平均発症年齢でもありません。その「知名度の低さ」です。

 

知名度があまりに低い為、もしピック病を発症した場合に周囲の理解が得られないのです。

 

しかもピック病の症状には「反社会行動」があり、知名度が低く理解を得られない状態で「ピック病の症状」がそこで現れたとしても、多くの方は納得せず患者を責める事でしょう。

 

例えば、ピック病ゆえに万引きを繰り返してしまう、といったことがあるんですよ。

 

さらに、ピック病を理由として休職等を行う際も、非常に苦労すると思います。このようにピック病は、その知名度の低さ故に患者から命以外のものも多く奪うのです。

 

まとめ

 

今回ピック病という名称を「初めて」聞いた方が大半だと思います。

 

しかし今日あなたがそれを知った事で、この病に悩む方の理解者となれる可能性が生まれた事を喜ばしく思います。


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